開山堂

Founder’s Hall (Kaisan-dō)

国宝 平安時代

●かいさんどう

開山堂は、東大寺の初代別当で聖武天皇や行基菩薩らとともに東大寺の創建に尽力された良弁僧正をお祀りしたお堂である。内陣中央に八角造の厨子が据えられ、国宝の僧正像が安置されている。良弁僧正が遷化した宝亀4年(773)から246年後の寛仁3年(1019)に初めて御忌法要が行なわれたことから、開山堂はそのときに創建され、僧正像も同時に造立されたようである。がっしりした体軀に気魄をみなぎらせた肖像彫刻の傑作である。秘仏とされ、良弁僧正のご命日「良弁忌」である12月16日のみ、毎年開扉されている。

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