2023年2月3日(金)~3月22日(水)
修二会に初めて参籠する練行衆は「新入(しんにゅう)」と呼ばれます。新入がすべきことの一つに「牛玉誓紙(ごおうのせいし)」と呼ばれる巻物への署名があります。この巻物は室町時代から500年以上、その時の新入の名前が書き継がれているもので、行法に際しての約束事を観音様に誓う意味があります。歴代の練行衆の後ろに自らの名前を加えることで、受け継がれた法要の重みを感じてきたことでしょう。今年の練行衆には新入がいます。これにあわせて初公開の牛玉誓紙を展示いたします。
なお、奈良国立博物館においても「お水取り」展を開催しております。両館で異なる絵柄の絵はがきの配布もございますので、ぜひ足をお運びください。
奈良国立博物館 特別陳列「お水取り」(2023年2月4日(土)~3月19日(日))
※会期開始日と終了日が東大寺ミュージアムと異なりますのでご注意ください。
〈展示品〉
・二月堂曼荼羅 室町時代(16世紀)
・牛玉堂方記録(牛玉誓紙) 室町時代・延徳4年(1492)(初公開)
・二月堂両堂練行衆日記 室町時代・享徳3~明応9年(1454~1500)
・続牛玉・陀羅尼札 現代(参考展示)
・東大寺衆徒等連署起請文 鎌倉時代・文永3年(1266)