東大寺ミュージアム
企画展・特別展

  • 【終了】特集展示 良弁僧正

    令和4年11月16日(水)〜12月22日(木)

     来年、令和5年(2023)は開山良弁僧正の1250年御遠忌の年にあたり、御遠忌法要および関連事業として声明公演等の開催を予定しております。

     良弁僧正(669~773)は、聖武天皇を支えて東大寺の創建に尽力し、初代別当(寺務統括者)になったと伝えられる僧侶です。12月16日の良弁忌に合わせて良弁僧正にゆかりの品の一端をご紹介いたします。「新造屋東西蔵諸道具目録」は今回初出陳です。この目録には良弁僧正が使用していたと伝えられる道具類が書き上げられており、今回はこの中から良弁僧正ゆかりの経典類をご覧いただきます。
     なお、11月19日(土)、20日(日)にはザ・グレイトブッダ・シンポジウム「良弁僧正—伝承と実像の間—」を開催します。【シンポジウムは終了しました】



    〈主な展示品〉

    ・四聖御影 1幅 紙本著色 江戸時代(18世紀)

    ・大方広仏華厳経巻第60 1帖 白紙金泥 韓国・高麗時代 至正8年(1348)

    ・顕無辺仏土功徳経経釈 1巻 紙本墨書 室町時代・応永3年(1396)

    ・東大寺別当次第 1冊 紙本墨書 南北朝時代(14世紀)

    ・新造屋東西蔵諸道具目録 1帖 紙本墨書 江戸時代・嘉永4年(1851)

  • 【終了】特集展示 東大寺と正倉院

    2022年10月5日(水)〜 11月15日(火)


     天平勝宝八歳(756)に崩御した聖武天皇の身近にあった品々は、光明皇后によって大仏さまに献納されました。それらは東大寺の重要なものを収めた正倉に入れられ、大仏開眼会で使用された仏具や什物などとともに今日まで大切に伝えられ、正倉院宝物と呼ばれています。

     正倉院は明治八年(1875)に国の管轄となりましたが、それまでは東大寺が管理をし、朝廷と幕府の監督の下で宝庫の開封や修理を行ってきました。今回は東大寺に伝わる正倉院に関する記録などを展示いたします。

    〈展示品〉

    ・正倉院開封図 1鋪 江戸時代・天保四年(1833)

    ・天保四年正倉院御開封記・閉封記 1冊 江戸時代・天保四年・七年(1836)

    ・正倉院御宝物図 1巻 江戸時代・天保四年

  • 【終了】特集展示 『華厳経の絵画』

    2022年8月20日(土)〜 10月4日(火)

     『華厳経』は、正式には『大方広仏華厳経』といいます。『華厳経』はインド文化圏に生まれていた幾つかの経典をまとめたものといわれています。漢訳には40巻(入法界品のみ)、60巻、80巻の三つがあります。入法界品には善財童子の求法の旅が記され、絵画として描かれたものも伝わっています。今回はその絵画を展示しています。

    〈展示品〉

    ・重要文化財 華厳五十五所絵のうち 観自在菩薩

    ・重要文化財 華厳五十五所絵のうち 大天神

    ・重要文化財 華厳五十五所絵のうち 安住地神

  • 【終了】知足院 地蔵菩薩立像の公開

    2022年7月1日(金)〜 8月19日(金)

    7月24日の地蔵会(知足院)に合わせて、上記の期間、東大寺ミュージアムにて知足院の地蔵菩薩立像(重要文化財)を公開いたします(尊像のみ)。

  • 【終了】特集展示 江戸の大仏殿再建

    2022年7月1日(金)〜 8月19日(金)

     永禄10年(1567)10月10日、大仏殿は戦火によって焼失、大仏さまも大きく傷つきました。現在、私たちが見る大仏さまと大仏殿の姿は、公慶上人とその弟子たちの努力によって、江戸時代に修復と再建されたものです。

     大仏殿の再建に関わる寺宝のなかから、大虹梁(中心となる梁)を運ぶ様子を描いた絵巻と上棟式に用いられたと考えられる工匠具を展示いたします。

     

    〈展示品〉

    ・大仏殿虹梁木曳図          紙本墨画淡彩       江戸時代(18世紀)

    ・大仏殿工匠具     木製・金銅製       江戸時代(18世紀)

  • 【終了】特集展示 戒壇院 

    令和4年5月11日(水)~6月30日(木)

     仏教において戒を授かる儀式を行う場所を戒壇といいます。天平勝宝6年(754)に唐から来日した鑑真和上によって受戒の厳格な儀式が伝えられ、日本で初めて常設の戒壇が東大寺に作られました。その場所が大仏殿の西に位置する戒壇院です。その後、戒壇院は三度火災にあいますが、そのたびに復興されました。

     鑑真和上の忌日(6月6日・旧暦5月6日)の時期に合わせて、鑑真和上の肖像画や戒壇院に関係する記録類を展示いたします。


    展示品〉

    ・鑑真和上像    紙本著色 江戸時代(17〜18世紀)

    ・東大寺戒壇院年中行事  紙本墨書 室町時代(15世紀)

    ・東大寺年中行事記(享保16年~17年)  紙本墨書 江戸時代・享保16~17年(1731〜32)

    ・戒壇院如法律儀第三興隆録  紙本墨書 江戸時代(18世紀)

  • 【終了】開館10周年記念特別公開 華厳五十五所絵巻

    本年10月10日で東大寺ミュージアムは開館10周年を迎えます。開館10周年を記念して、国宝 華厳五十五所絵巻を巻き替えをしながら、前・後期2回に分けて東大寺に伝わる37場面(全場面)を公開いたします。どうぞこの機会にご拝観下さい。
    前期:2021年10月1日(金)〜10月21日(木)
    後期:2021年10月22日(金)〜11月16日(火)

  • 【終了】開館10周年記念特別公開 執金剛神模刻像

    2021年10月1日(金)〜 2022年3月21日(月・祝)

    本年(2021)10月10日で東大寺ミュージアムは開館10周年を迎えます。それを記念して、3月27日に東京藝術大学文化財保存学保存修復彫刻研究室からご寄贈いただきました執金剛神模刻像2躰(復元彩色を施した塑造の模刻像と現状彩色を施した乾漆造の模刻像)を東大寺ミュージアム内で公開いたします。

    ・執金剛神立像  塑造 彩色(復元彩色)  現代


    法華堂に安置される国宝 執金剛神立像の模刻像。平成23〜25年にかけて行われた法華堂須弥壇解体修理の際に行われた執金剛神立像の調査によって得られた知見をもとに、塑造による原寸大の模刻に、造像当初の彩色文様を復元して加飾した像。

    ・執金剛神立像  乾漆造  彩色(現状彩色)  現代

    乾漆造(脱活乾漆造)で法華堂安置の執金剛神像を模刻した像。法華堂安置像と異なる造像技法によって作られた原寸大の模刻像で、像の表面は法華堂像の彩色の状態をそのまま写している(現状彩色)。