令和6年3月19日(火)~5月15日(水)
今年、2024年は弘法大師空海の生誕1250年目にあたります。日本に密教の奥義を伝え真言宗を立教開宗したことで名高い空海は、唐への留学の直前に東大寺戒壇院で得度授戒したと伝えられ、また帰朝後は嵯峨天皇の勅命により東大寺内に灌頂道場(現在の真言院)を建立するなど、東大寺とも深い関わりがありました。東大寺では現在でも毎年4月21日(旧暦の3月21日)の空海の忌日に真言院において御影供を行っています(非公開)。今回はこの節目の年を記念して、東大寺と空海、また中世から近世にかけての真言院の歴史をご紹介します。
〈主な展示品〉
重文 御請来録 室町時代・長享3年(1489)〔東大寺聖教のうち)
重文 弁顕密二教論 上巻 鎌倉時代・暦仁2年(1239)〔東大寺聖教のうち〕
真言院再興略記 桃山~江戸時代(16~17世紀)
真言血脈 江戸時代(17~18世紀)
徳川家康朱印状案(真言院宛) 江戸時代(17世紀)
真言院境内図 江戸時代・寛政9年(1797)
弘法大師像 江戸時代(17~18世紀)
弘法大師像(日輪大師) 室町時代・寛正2年(1461)頃
〈関連展示〉
重文 金剛頂経 巻上 鎌倉時代・正応4年(1291)〔東大寺聖教のうち〕
重文 大日経 住心品 江戸時代・万治3年(1660)〔東大寺聖教のうち〕
重文 伝法灌頂作法次第(金剛界・胎蔵界・三昧耶戒)
室町時代・天正2年(1574)〔東大寺聖教のうち〕