特集展示「蛇―巳年にちなんで―」

令和6年12月21日(土)~令和7年2月7日(金)

 

 2025年は巳年(みどし)です。古来、アジアでは時間や方角を表わすために全体を十二等分する仕組みとして十二支を用いていました。6番目にあたる「巳」はちょうど真ん中にあたります。聖武天皇が平和を祈って「天平(てんぴょう)」と改元した729年、国分寺建立の詔(みことのり)を発布した741年、また平安時代に頭部が落下してしまった盧舎那大仏の修理開眼供養が行われた861年も巳年です。この巳に動物を当てはめると蛇(へび)になります。
 蛇は脱皮を繰り返し成長することから、再生の象徴とも考えられました。2025年の皆様の新たなスタートが幸先良いものとなることを祈念し、蛇にまつわる寺宝を紹介します。

 

〈主な展示品〉

   十二天屏風(六曲一双のうち一隻)    江戸時代(17~19世紀)

重文 十二神将像のうち巳神          平安時代(12世紀)

重文 青面金剛像                 平安時代(11世紀)

国宝 大仏殿牛玉宝印              室町時代・延徳4年(1492)

 

〈関連展示〉

重文 大般涅槃経               奈良時代(8世紀)

   金光明最勝王経             平安時代(9世紀)

  

※ 1月30日(木)は施設法定点検のため休館いたします。