華厳宗大本山 東大寺の公式ホームページ「東大寺KID'S」 > 大仏さまについて
聖武天皇(しょうむてんのう)の願いで745年に現在地で制作(せいさく)がはじまり、752年に完成しました。高さが約15メートルもあるとても大きな仏さまなので、『大仏さま』と呼ばれていますが、正式な名前は『盧舎那仏(るしゃなぶつ)』といいます。
大仏さまは戦(いくさ)に巻(ま)き込(こ)まれて2度も燃(も)えてしまうなど、何度も修理(しゅうり)されて今の姿となっています。主(おも)にお腹(なか)から脚(あし)、さらに台座(だいざ)にかけて奈良時代の部分が伝わっています。
聖武天皇は、意味もなく大きな仏さまを造ったわけではありません。
天平時代は正倉院宝物(しょうそういんほうもつ)に代表(だいひょう)されるように華(はな)やかな時代(じだい)でしたが、政治的(せいじてき)な争(あらそ)いや、かんばつ・ききん、凶作(きょうさく)、地震(じしん)、天然痘(てんねんとう)の大流行(だいりゅうこう)など、とても苦しい時代でもありました。
そこで聖武天皇は、仏教(ぶっきょう)の教(おし)えを深(ふか)く説(と)いている『華厳経(けごんきょう)』の考え方を政治にとりいれ、人々の心が思いやりの精神(せいしん)でつながることができるよう、さまざまな政策(せいさく)を実行して行きます。
東大寺の大仏さまは盧舎那仏(るしゃなぶつ)といって、宇宙(うちゅう)そのものを表しています。
お釈迦(しゃか)さまの身長を10倍することによって、無限大(むげんだい)の宇宙(うちゅう)を表現(ひょうげん)したと考(かんが)えられています。